強膜バックル除去手術の概要と注意点

強膜バックル除去手術とは

強膜バックルは、網膜剥離手術で網膜を再付着させるために眼球の白い部分(強膜)にシリコン製のバンドやスポンジを当てる手術です。多くの場合は生涯にわたって残しますが、合併症や再剥離のリスクがある場合は一時的に装着し、後に除去することがあります。

手術の流れ

  1. 局所麻酔または全身麻酔下で手術部位を無感覚にし、強膜を露出させるために小切開を行います。

  2. 網膜剥離の位置が視野に入らない場合は、硝子体を除去(硝子体手術)し、生理食塩水で置換します。

  3. 網膜の状態に応じて、以下のいずれかの処置を行います。

    • 小さな裂孔であれば、接触レンズを通してレーザー光を照射し、瘢痕組織を作って裂孔を閉鎖(レーザー光凝固)。
    • 凍結プローブを用いて裂孔部位を凍結し、瘢痕を形成させる(凍結凝固)。
  4. レーザーまたは凍結処置の後、シリコン製のバックルやスポンジを強膜上に当て、裂孔を閉じ眼球の形状を調整します。

  5. 除去が必要な場合は、再度同様の切開からバックルを外します。除去後は傷口を縫合し、必要に応じて追加の治療を行います。

除去手術後の回復と注意点

回復期間は個人差がありますが、手術後数週間は視力が低下したり、一時的に失明することがあります。定期的な検査で網膜の再剥離や炎症の有無を確認することが重要です。

除去手術に伴うリスク

  • 除去後に再度網膜が剥離するリスクは約34%と報告されています。
  • 慢性眼内炎症や手術中の眼球穿孔により、眼球縮小(ファイティス)や失明に至るケースがあります。
  • 出血、緑内障、複視、硝子体出血、屈折異常の変化、白内障など、一般的な網膜再付着手術と同様の合併症が起こり得ます。

重篤な合併症が発生した場合、最悪のケースでは眼球を失う可能性があります。手術前に医師と十分にリスクを相談し、適切な術後管理を行うことが重要です。

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