胃バンドの種類と特徴

胃バンド(ガストリックバンディング)は、外科的に大きな切開を行わずに胃の上部を狭め、食事量を自然に減らすことで体重減少を促す低侵襲の減量手術です。胃バイパス手術と比較して合併症リスクが低く、入院期間も短い点が特徴です。

メリット

胃バンドは主に外来手術として行われ、腹部への大きな切開が不要なため、術後の回復が早く、合併症の発生率も低く抑えられます。これに対し、胃バイパスは大きな切開と腸管の再配列が必要で、入院期間が長く、術後の合併症リスクも高くなります。

減量効果

胃バンドは比較的緩やかで持続可能な減量を実現します。手術直後から週に約0.9kg(2ポンド)程度の減量が期待でき、長期的に体重を維持しやすいとされています。

代表的な胃バンドの種類

ラップバンド(Lap‑Band)

最も普及しているタイプで、シリコン製のポーチに生理食塩水を注入して上部胃を狭めます。ポーチは皮膚表面に接続されており、注入量を調整することでバンドの締め具合を随時変更できます。生涯にわたって調整可能なため、体重維持や再増加防止に有効です。

リアライズバンド(Realize Band)

シリコン製の締め具構造を持ち、上部胃を卵サイズ程度にまで縮小します。ラップバンド同様に生理食塩水でサイズ調整が可能ですが、減量速度はやや遅いと報告されています。比較的軽度の肥満患者に適しています。

垂直バンド胃縮小術(Vertical Banded Gastroplasty)

「胃ステープリング」とも呼ばれ、特殊なステープ装置で胃の上部を狭い「砂時計」形に形成します。上部胃から下部胃への食物移動が遅くなるため、満腹感が長時間持続し、摂取カロリーが自然に減少します。

各バンドは調整可能である点が共通しており、患者の生活スタイルや減量目標に合わせて最適な方法を選択できます。

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