胃バイパス手術によるビタミン欠乏
毎年、数十万人が胃バイパス手術を受けています。肥満率の上昇に伴い手術件数は増加傾向にあります。手術は安全で効果的とされていますが、ビタミンやミネラルの欠乏というリスクも伴います。
ビタミンB12
胃バイパス手術を受けた患者の約30%がビタミンB12欠乏を起こします。吸収部位が迂回されるため、定期的なサプリメントや注射が必要です。
鉄分
手術後は鉄分の吸収が低下しやすく、貧血のリスクが高まります。鉄剤の服用と、ビタミンCと併せた摂取が推奨されます。
カルシウム
カルシウム吸収が阻害され、低カルシウム血症を起こす患者が多く見られます。カルシウム炭酸塩やクエン酸塩のサプリメントが有効です。
ビタミンD
カルシウム欠乏と相まってビタミンD不足も一般的です。ビタミンD欠乏は副甲状腺機能亢進症を招き、骨粗鬆症や腎結石、倦怠感などの症状を引き起こします。定期的な血液検査とビタミンDサプリの摂取が重要です。
ビタミンA
胃バイパス手術によりビタミンAの吸収も低下し、夜盲症や感染症リスクの増加が報告されています。適切なビタミンAサプリメントで予防が可能です。
手術後は定期的に血液検査を受け、必要に応じてビタミン・ミネラルの補充を行うことが健康維持の鍵です。
