子宮摘出術とは何か?
なぜ子宮摘出術が必要になるのか
子宮摘出術(子宮全摘または部分摘出)は、子宮、卵巣、子宮頸部のがんや、筋腫、子宮内膜症、子宮脱、子宮腺筋症、慢性的な骨盤痛、異常出血など、さまざまな重篤な疾患に対して行われます。稀に、帝王切開後の出血コントロールのためにも実施されます。
手術の種類
手術の目的に応じて、以下の3種類があります。
- 根治的摘出(ラジカル):子宮全体、上部膣、子宮頸部両側の組織を除去。
- 全摘出(トータル):子宮と子宮頸部を除去。
- 部分摘出(サブトータル):子宮上部だけを除去し、子宮頸部は残す。
手術方法
主な手術法は次のとおりです。
- 腹式(5〜7インチの切開)
- 膣式(膣から子宮を除去)
- 腹腔鏡式(小さな切開3〜4か所で子宮を細かく切断)
- 腹腔鏡補助膣式(膣式に腹腔鏡を併用)
- ロボット支援式(肥満やがん患者に適用)
リスクと合併症
米国産科婦人科医会によると、子宮摘出術は主要手術の中でもリスクが低いとされていますが、以下の合併症が起こる可能性があります。
- 血栓(静脈・肺)
- 感染症
- 腸閉塞
- 術中・術後出血
- 尿路損傷
- 卵巣除去による早期閉経
- 稀に死亡
回復期間
入院は通常1〜2日、全体の回復は手術の種類により3〜6週間かかります。術後は痛みや違和感があり、血栓予防のために早期の歩行が推奨されます。また、出血や分泌物は正常で、以下の点に注意してください。
- 十分な休養
- 術後6週間は膣内への挿入を控える
- 重いものは持ち上げない
長期的な影響
子宮摘出術後の影響は以下の3側面に分かれます。
- 身体・ホルモン面:月経がなくなる、妊娠不可、卵巣除去時は早期閉経や骨粗鬆症リスク増加。
- 精神面:うつ状態になることもあるが、健康問題が解決したことへの安心感を得る女性もいる。
- 性的側面:手術後に性的快感が向上する人もいれば、子宮収縮がなくなることで違和感を覚える人もいる。
