膝関節置換術と疼痛管理

膝関節置換術の概要

膝関節置換術は、変形性関節症などで軟骨がすり減り、骨同士が直接摩擦し激しい痛みや腫れを引き起こす重度のケースに対する最終的な治療法です。手術では大腿骨下部、脛骨上部、そして膝蓋骨(パテラ)を除去し、人工のプロステーシスに置き換えます。外傷や他の損傷が原因で膝の可動性を保ちつつ痛みを軽減したい場合にも適用されます。

手術の流れ

手術時間は約90分から3時間程度で、必要に応じてさらに長くなることがあります。全身麻酔下で、患者の大腿骨と脛骨、膝蓋骨の一部を切除し、人工関節を装着します。切開は4〜8インチ(約10〜20cm)で、術者の判断と患者の状態により長さが変わります。筋肉や腱、靭帯を再付着させた後、切開部を縫合し、麻酔から覚醒させます。術後の入院は平均3日ですが、高齢者やリハビリが必要な場合は延長されます。

疼痛管理と薬物療法

大きな手術であるため、術後の痛みは強くなることが一般的です。術後は患者のショック状態を観察しつつ、疼痛を適切にコントロールします。最初はモルヒネポンプによる静脈注射で痛みを抑え、早期にカテーテルを抜去して早期離床を促します。モルヒネ使用後は、経口の鎮痛薬へと切り替え、徐々に使用量を減らしていきます。

リハビリテーション

回復には時間がかかり、術後は集中的な理学療法が必要です。疼痛管理は数か月続きますが、依存性のある薬はできるだけ早く減量し、必要に応じて服用します。日々のリハビリで筋力と可動域を回復させ、最終的には市販の鎮痛剤で十分になることが期待されます。

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