膣式子宮摘出術と子宮内膜アブレーション

機能

膣式子宮摘出術は、膣から子宮を直接取り除く外来手術です。主な目的は、過度の膣出血を止めること、良性の筋腫を除去すること、慢性的な骨盤痛を軽減すること、子宮脱を治療することです。必要に応じて、子宮頸部や卵管、片方または両方の卵巣も同時に摘出されます。子宮内膜アブレーションは、子宮の内膜だけを除去し、過多月経を効果的に抑える手術です。

手順

膣式子宮摘出術では、膣内に外科的切開を行い子宮を摘出します。手術後は、薬剤を含んだガーゼで膣を充填し、創部を縫合して止血と早期治癒を促します。子宮内膜アブレーションは、子宮鏡(ヒステロスコープ)で子宮内部を観察し、電流・レーザー・マイクロ波・加熱液体入りバルーンなどで内膜を除去します。

回復

膣式子宮摘出術を受けた場合、入院は同日退院から3日程度です。術後数日間は出血が続き、疼痛緩和薬と感染予防の抗生物質が処方されます。メイヨークリニックによれば、多くの女性は1週間以内に体調が改善し、1〜2週間で完全に回復するとされています。子宮内膜アブレーション後は、軽度の鎮痛剤を使用し、最低1か月はタンポンの使用を避ける必要があります。

利点

膣式子宮摘出術を受けると月経が止まり、気分や健康感が向上するという報告があります。また、性交時の痛みが軽減し、骨盤痛が消失するケースも多いです。子宮内膜アブレーションでは、月経が完全に止まる人もいれば、出血量が大幅に減少する人もいます。

欠点

膣式子宮摘出術は妊娠能力を永久に失うため、将来的に出産を希望する女性にとっては大きなデメリットです。子宮の喪失に対して精神的な落ち込みや喪失感を抱くことがあります。子宮内膜アブレーション後は、将来的に再度過多出血が起こる可能性があり、再手術が必要になることがあります。また、妊娠はほぼ不可能になるため、妊娠を希望する場合は別の治療法を検討すべきです。手術の効果が実感できるまでに3〜6か月かかることもあります。

リスク

膣式子宮摘出術のリスクは低いものの、血栓、感染、麻酔に対するアレルギー反応が起こることがあります。肥満、糖尿病、高血圧の方はリスクが高くなります。また、手術中に膀胱・尿管・腸管を傷つける稀な危険性もあります。子宮内膜アブレーションは比較的安全ですが、麻酔に対する副作用や感染、稀な血栓症のリスクがあります。

子宮摘出術 - 関連記事