乳房切除術における看護の役割と責任
乳房切除術(マステクトミー)に伴う看護師の主な責任は、術前から術後まで患者さんの安全と快適さを確保することです。以下に具体的な看護業務を示します。
術前ケア
- 患者の身体的・心理的状態を総合的に評価し、必要な検査結果を確認する。
- 手術の目的、リスク、メリット、代替治療についてわかりやすく説明し、インフォームドコンセントを取得する。
- 絶食(NPO)指示、腸管準備、手術部位の毛髪除去など、手術準備を実施する。
- 術前投薬(抗生物質、鎮静薬、抗不安薬など)を指示通りに投与する。
- 術前教育として、術後の痛み管理、創部ケア、リハビリの重要性を説明する。
術中ケア
- 患者のバイタルサインと酸素飽和度を継続的にモニタリングし、異常があれば即座に対応する。
- 手術チームの指示に従い、無菌操作や器具の受け渡しなどで外科医をサポートする。
- 術中の疼痛管理として、適切な鎮静・鎮痛薬を投与し、患者の快適さを保つ。
- 出血、感染、体液バランスの乱れなどの合併症を早期に検知し、必要な処置を行う。
術後ケア
- バイタルサインと酸素飽和度を定期的にチェックし、安定状態を確認する。
- 疼痛評価を行い、疼痛スケールに基づき鎮痛薬を調整する。
- 輸液管理で体液バランスを維持し、必要に応じて点滴を調整する。
- 早期離床・歩行を促し、血栓予防と肺機能回復を支援する。
- 創部の観察とドレーン管理を行い、感染兆候(発熱、赤み、腫脹)を患者に説明し、異常があれば速やかに報告させる。
- リンパ浮腫の予防とセルフケア指導、適切な圧迫療法やエクササイズを教える。
- 患者と家族への心理的サポートを提供し、必要に応じてカウンセリングや支援団体の紹介を行う。
- 退院後のフォローアップ計画を立て、外来受診やリハビリ、乳房再建に関する情報提供を行う。
看護師は、患者の身体的安全だけでなく、精神的な安心感を支える重要な役割を担っています。適切な情報提供とケアを通じて、患者の回復を促進しましょう。
