前立腺全摘除術(前立腺切除)の回復期間と注意点

手術直後の回復

手術が終わると、まず回復室へ移動し、バイタルサインの監視と疼痛管理が行われます。数時間の観察の後、病室へ移ります。

入院期間

前立腺全摘除術は通常、最低1泊の入院が必要です。医師は術後の状態を確認し、痛みや合併症がないか観察します。

入院中のケア

入院中は、疼痛薬、点滴による水分補給、感染防止のための抗生物質が投与されます。徐々に歩行や食事が再開できるようサポートされます。

自宅での初期回復(術後1〜2週間)

自宅での回復は概ね1〜3週間続きます。この期間は以下の点に注意してください。

疼痛管理

処方された鎮痛薬は指示通りに服用し、必要に応じて市販の解熱鎮痛薬(アセトアミノフェンやイブプロフェン)を併用できます。

安静と活動

十分な休養を取り、重いものを持つ、激しい運動をするなど骨盤に負担がかかる行動は控えましょう。

軽い運動

無理のない範囲で散歩や軽い家事を行い、血行を促進させます。

食事と水分

タンパク質やビタミンが豊富なバランスの良い食事を心がけ、こまめに水分を摂取してください。

排便管理

便秘はよく起こります。医師の指示があれば便軟化剤や軽い下剤を使用し、規則的な排便を保ちましょう。

切開部のケア

創部は清潔に保ち、乾燥させます。強くこすったり、触ったりしないようにし、医療スタッフの指示に従ってください。

カテーテルの抜去

尿カテーテルは術後数日で抜去されます。抜去後は一時的に排尿が困難になったり、焼けるような感覚が出ることがありますが、数日で改善します。

フォローアップ

術後の診察は定期的に受け、回復状況や問題点を医師に報告します。

中期回復(術後3〜12週間)

この期間はリハビリテーションと日常生活への復帰を目指します。

リハビリテーション

骨盤底筋の強化や排尿機能の改善を目的とした理学療法や自宅でできるエクササイズが推奨されます。

仕事復帰

担当医と相談し、軽作業から段階的に仕事を再開します。重労働は回復具合に応じて延期してください。

性生活の再開

医師の許可が出たら、徐々に性生活を再開します。無理をせず、体調に合わせて行いましょう。

長期管理(数か月以降)

定期的な検診と生活習慣の見直しが重要です。

継続的なフォローアップ

尿機能や残存症状のチェックのため、定期的に受診します。

症状の改善

多くの患者は時間とともに排尿障害や違和感が改善し、日常生活が安定します。

生活習慣の調整

回復状況に応じて、性機能や体調の変化に合わせた生活の工夫が必要になることがあります。

回復期間は個人差があります。必ず医師の指示を守り、疑問や不安は早めに相談してください。

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