僧帽弁リングの損傷修復方法

心臓の僧帽弁は、肺から酸素を含んだ血液が左心房から左心室へ流れるための開口部です。左心室は血液を全身へ送り出します。

僧帽弁は2枚の弁尖が開閉し、血液が左心室から左心房へ逆流しないようにします。この弁は、馬蹄形の組織リング(僧帽弁輪)で支えられています。僧帽弁に異常が生じた場合、人工の僧帽弁リングを装着して自然のリングを補強する手術が必要になることがあります。

治療までの流れ

  1. 症状が現れたらまずかかりつけ医へ
    胸の痛みや圧迫感、息切れ、睡眠障害、持続的な倦怠感、足や足首のむくみ、腹部の膨満感などがある場合は、僧帽弁の機能不全が疑われます。かかりつけ医が他の疾患を除外し、必要に応じて心臓専門医(循環器医)へ紹介します。
  2. 循環器医の受診と検査
    心エコーやCT、MRI などで心臓の画像を取得し、僧帽弁の状態を評価します。損傷が確認されれば、心血管外科医への紹介が行われます。
  3. セカンドオピニオンの取得
    手術が提案された場合、別の循環器医に意見を求めましょう。心臓手術はリスクが高いため、診断が正しいか確認し、薬物療法や生活習慣の改善で回避できないか相談します。
  4. 手術のスケジュール調整
    両医師が手術の必要性を認めたら、心血管外科医に手術内容の説明資料を求めます。たとえば Medtronic 社の「心臓弁手術ガイド」などが参考になります。
  5. 手術の種類とリングの選択
    僧帽弁の損傷程度に応じて、以下のいずれかが行われます。
    • 弁の一部修復+耐久性プラスチック・金属・布製の人工リング(アニュラプラスティ)を縫合し、自然リングの形状と柔軟性を保つ。
    • 弁とリングが重度に損傷している場合は、ヒト・豚・牛由来の生体弁、または炭素・金属・プラスチック製の人工弁に全置換。
  6. 術後の回復計画
    手術は約2時間、集中治療室で数時間、その後1〜7日間の一般病棟での経過観察が必要です。退院後は循環器医の定期フォローアップを受け、人工リングの機能を確認します。

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