心臓弁置換手術の予後
意義
心臓弁置換手術は、心筋内の血流を制御する弁が損傷した場合に行われます。主に大動脈弁または僧帽弁が対象です。
種類の概要
置換弁は大きく分けて2種類あります。生体弁はヒトドナーや牛・豚など動物由来で、機械弁は金属やプラスチックで作られています。
機械弁
機械弁は非常に耐久性が高く、長期にわたって機能しますが、ワルファリンなどの抗凝固薬の生涯服用が必要です。ジョン・ホプキンス心血管研究所は「機械弁は組織弁よりも長持ちし、長期抗凝固が求められる」と述べています。
生体弁
生体弁は抗凝固薬の長期服用が不要ですが、寿命が比較的短く、10〜15年で再置換が必要になることがあります。そのため、長期的な視点で見ると一部の患者にとっては魅力が低い場合があります。
予後
手術後の平均入院期間は1〜2週間で、完全回復までには数か月かかります。米国国立医学図書館のデータによれば、死亡率は弁の種類により2〜5%と報告されています。また、人工僧帽弁を受けた患者の約3分の2は手術後9年経過しても生存しています。
