医師が聴診器を活用する8つの方法
聴診器は、医師や医療従事者が心臓・肺・その他の体内臓器が発する音を聴取し、診断や経過観察に活用する基本的な医療器具です。
聴診器の主な使用例
1. 心音の聴取
心臓の拍動音や異常音(雑音、ギャロップ音、不整脈など)を聞き分け、弁膜症、心不全、冠動脈疾患などの心疾患の診断に役立てます。
2. 肺音の聴取
呼吸音や異常音(喘鳴、ラ音、ロンチ)を確認し、喘息、気管支炎、肺炎、肺水腫などの呼吸器疾患を評価します。
3. 腹部音の聴取
腸の蠕動音(ボーボリグミ)や高音のチリン音、腸音の減弱・消失を聞き分け、腸閉塞、イレウス、腹膜炎などの消化器疾患の手掛かりとします。
4. 血圧測定
血圧計のカフにより血流が始まる際に聞こえるコロトフ音を聴取し、収縮期・拡張期血圧を測定します。高血圧や低血圧の診断に欠かせません。
5. 雑音(ムラム)の確認
心臓や血管の異常音(心臓弁膜症、大動脈弁狭窄、僧帽弁逆流など)を検出し、さらなる画像診断や治療方針の決定に役立ちます。
6. ブリュート(血管雑音)の聴取
頸動脈や腹部大動脈などで聞かれる血流雑音を確認し、頸動脈狭窄、腹部大動脈瘤、動静脈瘻などの血管疾患を疑います。
7. 胎児心音の聴取
妊娠中に胎児の心拍音を聴くことで、胎児の健康状態や胎児心拍数の異常を早期に把握します。
8. 腸音の評価
腸管の蠕動活動を確認し、腸閉塞、麻痺性イレウス、偽閉塞などの消化管運動障害を診断します。
