肺手術の概要と流れ
手術を受ける決断は容易ではありませんが、手術の流れや手術後のケアを理解すれば、少しは心の負担が軽くなります。肺手術に関しては、知っておくべきポイントがいくつかあります。
手術が必要になるケース
南カリフォルニア大学(USC)によると、肺手術が必要になる主な理由は、肺内に腫瘍(良性・悪性を問わず)が見つかった場合です。その他、肺が虚脱している、または肺周囲に液体がたまっているといった状況でも手術が検討されます。
手術の種類
肺手術には大きく分けて5種類があります。
- 全肺切除(Pneumonectomy):肺全体を摘出します。
- 葉切除(Lobectomy):肺の一葉を摘出します。
- スリーブ葉切除(Sleeve Lobectomy):がん組織を除去し、残りの肺葉を再接続します。
- 楔形切除(Wedge Resection):葉切除がリスクが高い場合に、がん組織だけを小さく切除します。
- 区画切除(Segment Resection):楔形切除より大きく、葉切除より小さな範囲を摘出します。
手術の手順
手術中、患者は側臥位(横向き)に寝かされ、片腕を上げた状態で胸部にアクセスしやすくします。対象の肺は意図的に虚脱させ、肋骨を分離して手術野を確保します。手術時間は概ね2〜6時間で、肺のどの部分をどれだけ切除するかは、手術中に外科医が判断します。
術後の経過
USCの報告によれば、肺手術はほとんどの場合入院治療となり、手術後は回復状況を観察するために一定期間入院が必要です。一般的な回復期間は4〜6週間とされています。
リハビリテーション
術後には呼吸リハビリが重要です。呼吸法の練習は肺活量の回復を目的とし、インセンティブスパイロメータという装置を用いて呼吸量を視覚的に確認しながら行います。
