鍼灸による減量法
鍼灸は、極細の針を体の特定部位に刺入する中国伝統医学です。主に疼痛管理に用いられますが、食事・運動と併用すれば体重減少にも効果が期待できます。2003年の『Journal of Medical Acupuncture』の研究では、鍼灸を受けた被験者は受けなかった人の約3倍の体重減少を示しました。
治療期間
認定鍼灸師のジョイス・マーリー氏によれば、目標体重に到達するまで通常は週2回、1回45分から1時間のセッションを行います。初回は患者の体質や不均衡を評価し、使用する経穴を決定するために時間をかけます。治療回数は減量目標に応じて変わります。
施術方法
患者の症状に応じて使用する経穴は異なります。過食欲、むくみ、衝動的な食欲などはそれぞれ別の部位で刺激します。また、血糖やホルモンバランスの乱れにも対応します。施術中は細く柔軟な針を患者に合わせて刺入し、ほとんどの患者は痛みを感じません。
食事の工夫
鍼灸と併せて健康的な食事やサプリメントを取り入れると減量効果が高まります。苦味・酸味のある食材を多く摂り、甘味・塩味・油っこい食事は控えるとよいでしょう。推奨されるハーブは「山楂(シャンジャ)」「神曲(シェンチュ)」「来福子(ライフツ)」「半夏(バンシア)」「連翹(レンキョウ)」で、ティーとして摂取しやすくなっています。
腹部マッサージ
伝統的な中医学では、鍼灸と併せて腹部マッサージを行うことで消化吸収を促進し、減量をサポートするとされています。患者は自宅で胃・腎・脾を刺激するマッサージを行い、鍼灸師の指導のもと頻度を決めます。
リスクと注意点
鍼灸は侵襲的手技とみなされるため、使用する針は必ず滅菌が義務付けられています。滅菌が不十分な場合、感染症のリスクがあります。また、神経損傷、肺穿刺、腎臓損傷などの合併症も稀に報告されています。妊娠中の方は特定の経穴への刺激を避ける必要があり、早産のリスクが指摘されています。
