成人の腸を保護する新しい幹細胞はどこにあるか?

腸上皮幹細胞の位置

腸の上皮細胞を新たに作り、腸壁を保護する幹細胞は、小腸と大腸の粘膜にあるリベルクーン腺窩(crypt of Lieberkühn)の底部に存在します。この領域は指状の小さなくぼみで、腸管表面を覆っています。

主要な幹細胞:Crypt Base Columnar Cells(CBC)

この底部に位置する幹細胞は「crypt base columnar cells(CBC)」と呼ばれ、腸上皮のさまざまな細胞種を産生します。具体的には、吸収役割を担うエンテロサイト、粘液を分泌するゴブレット細胞、抗菌ペプチドを産生するパネト細胞、そしてホルモンを分泌するエンテロ内分泌細胞などです。

細胞更新のメカニズム

CBCは常に分裂し、新しい細胞を作り出します。これらの細胞は腺窩内を上方へ移動しながら分化し、最終的に腸管表面に到達して機能的な上皮細胞へと成熟します。この過程は「腸上皮細胞のターンオーバー(細胞更新)」と呼ばれ、腸壁の構造と機能を維持するために不可欠です。

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