下大静脈フィルターは肺血栓塞栓症の予防に使われるのか?

下大静脈フィルターの役割

下大静脈フィルターは肺血栓塞栓症(PE)を治療するものではなく、血栓が肺へ到達するのを防ぐために使用されます。大静脈に設置された小さな格子状のデバイスが、血流に乗って移動する血栓を捕らえ、肺への流入を遮断します。

肺血栓塞栓症(PE)とは

PEは、通常脚の深部静脈でできた血栓が血流に乗り、肺の血管を塞ぐ状態です。肺の血管が閉塞すると、呼吸困難や胸痛、最悪の場合は致命的な結果を招くことがあります。

下大静脈フィルターの適応対象

主に以下のような高リスク患者に対して下大静脈フィルターが検討されます。

  • 過去にPEを経験した患者
  • がんや心不全など、血栓症のリスクが高い基礎疾患を持つ患者
  • 抗凝固療法が禁忌または不適切な手術・処置を受ける患者

これらの状況下で、フィルターは血栓が肺に達するのを物理的に阻止し、PEの発症リスクを低減します。

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