米国心臓協会(AHA)がマスクなしで救助呼吸を行うことについての見解
米国心臓協会(AHA)は、CPR(心肺蘇生)時にマスクやバリアなしで救助呼吸を行うことは、感染リスクがあるため推奨していません。以下はAHAガイドラインの要点です。
1. バリアデバイスの使用
AHAは、救助呼吸を行う際にバリアデバイス(フェイスシールドやポケットマスク)を使用し、感染リスクを最小限に抑えることを推奨しています。マスクやポケットマスクが手元にない場合でも、代替手段を検討すべきです。
2. 代替手技
バリアデバイスが利用できない場合、AHAは次のような代替手法を示しています。
・ハンズオンリー CPR
救助者が1名で、救助呼吸に抵抗がある場合は、胸骨圧迫のみ(ハンズオンリー CPR)を行い、1分間に100〜120回のペースで圧迫を続け、専門家が到着するまで実施します。
・アシストベンチレーション
救助者が2名いる場合は、1名が胸骨圧迫を行い、もう1名が救助呼吸を行う「アシストベンチレーション」手法が推奨されます。このとき、救助呼吸を行う側は被救者の口に自分の口を合わせ、鼻をつまんで息を吹き込み、胸が上がることを確認します。
3. 感染リスクの低減
CPR時の感染リスクを減らすため、手袋の着用や被救者の口・鼻・目への接触を避けることが重要です。また、CPR前後の手洗いや手指の消毒など、適切な衛生管理を徹底してください。
4. 救助者の安全確保
救助者の安全は最優先です。バリアなしで救助呼吸を行うと、感染や有害物質への曝露リスクが高まります。バリアデバイスや代替手法を活用し、自己防護しながら効果的なCPRを提供しましょう。
なお、AHAのガイドラインは最新の科学的エビデンスに基づき随時改訂されます。常に最新の情報を確認し、正しいCPR手順を学んでください。
