尾骨の骨折・脱臼に対するカイロプラクティック治療
尾骨の骨折・脱臼は非常に痛みを伴います。診断が難しいことが多く、整形外科医が見逃すこともありますが、カイロプラクターが痛みの原因を特定しやすい場合があります。
脊椎と尾骨の解剖
脊椎は骨(椎体)と軟骨(椎間板)から構成され、下部の腰椎が融合した固い骨「仙骨」となります。仙骨に線維軟骨性関節でつながっているのが尾骨(coccyx)です。
尾骨は実際には3〜6個の椎骨が融合したもので、成人になると完全に一本の骨になる人もいれば、2〜3つに分かれたままの人もいます。最も損傷しやすいのは尾骨の先端(apex)で、骨盤底の靭帯や筋肉が付着しています。
痛みの性質
尾骨が骨折または脱臼すると、周囲の筋肉・靭帯だけでなく、尾骨内部の神経まで刺激されます。痛みは鈍い痛みから激しい痛みまで幅広く、座る・立つ・歩く・運動時に増強します。痛みが腹部や腰部、臀部全体に放散することもあります。
カイロプラクティックによる診断と治療
カイロプラクターはまず触診で痛みの部位と程度を確認し、必要に応じて直腸内からの内部触診を行うことがあります。レントゲンやMRIで詳細な損傷状態を把握することも一般的です。
多くの場合、周囲の筋肉や結合組織のマッサージ、下部腰椎の調整で症状が改善します。内部触診や直腸内からの尾骨の位置調整(内部矯正)を行うこともあります。また、座位時に丸い「ドーナツ」クッションを使用すると、尾骨への圧力が分散され、再損傷を防げます。
尾骨が完全に切断されたり、重度の損傷がある場合は、カイロプラクターが整形外科医や骨専門医へ紹介し、外科的治療を受けることが推奨されます。
