ハイパーエメシス・グラビダラムとは?
ハイパーエメシス・グラビダラムとは
ハイパーエメシス・グラビダラム(Hyperemesis gravidarum)は、妊娠中に起こる重度のつわりです。持続的な吐き気・嘔吐に加えて体重減少がみられ、脱水や電解質異常、栄養不足を引き起こすことがあります。症状が重い場合は入院が必要になることもあります。
主な原因
正確な原因はまだ解明されていませんが、以下の要因が組み合わさって発症すると考えられています。
- 妊娠ホルモンの急激な変化
- 遺伝的素因
- 環境要因(ストレスや食生活など)
特に、双子・多胎妊娠、肥満、乗り物酔いの既往がある女性に多く見られます。
症状の特徴
症状は妊娠初期(第一トリメスター)に出始め、数か月続くことがあります。代表的な症状は次の通りです。
- 激しい吐き気
- 頻繁な嘔吐
- 体重減少
- 脱水
- 電解質バランスの乱れ
- 栄養不足
- 倦怠感
- 頭痛
- 便秘
- 腹痛
治療法
症状が軽度の場合は安静と水分補給で様子を見ることが多いですが、重症例では以下のような医療介入が行われます。
- 点滴による静脈輸液
- 電解質の補正
- ビタミン投与
- 制吐剤(抗嘔吐薬)の投与
- 十分な休養
合併症と注意点
治療が遅れると、以下のような重篤な合併症を引き起こす可能性があります。
- 妊娠高血圧症候群(子痫前症、子痫)
- 胎盤早期剥離
- 胎児死亡
つわりが通常以上に強く、嘔吐が止まらない場合は、速やかに産科医を受診してください。早期の診断と適切な治療が、合併症の予防につながります。
