胸腹部神経障害(TAN)とは?症状・診断・治療法
胸腹部神経障害(TAN)とは
胸腹部神経障害(Thoracoabdominal Neuropathy、略称TAN)は、胸部と腹部の交感神経鎖が損傷することで起こる、まれでありながら生命に関わる可能性のある疾患です。交感神経は心拍数、血圧、消化など多くの生理機能を調節しています。
主な症状
- 胸部・腹部に強い焼けつくような痛み
- 吐き気・嘔吐
- 下痢または便秘
- 呼吸困難
- 低血圧、頻脈(心拍数の増加)
- 発汗、寒気、発熱
- 筋力低下や麻痺
診断方法
症状と身体診察をもとに診断し、必要に応じて以下の検査を行います。
- 血液検査
- 画像診断(CT、MRI、超音波など)
- 神経伝導検査
- 筋電図(EMG)
治療の選択肢
病状の重症度と原因に応じて、次のような治療が行われます。
- 疼痛や炎症を抑える薬剤
- 脱水状態を改善する点滴
- 感染が疑われる場合の抗生物質
- 腫瘍や閉塞が原因の場合は外科手術
- 筋機能回復を目的とした理学療法
予後
早期に診断・治療すれば多くの患者が完全回復しますが、重度の場合は永続的な神経障害や合併症が残ることがあります。
