ダイエットペプシと多発性硬化症(MS)の症状
主張
インターネットやチェーンメールで、ダイエットペプシを飲むと多発性硬化症(MS)やMS様症状のリスクが高まるという情報が広まっています。原因はアスパルテームに含まれる「木アルコール」が体内でホルムアルデヒド、次いで蟻酸に変化し、代謝性アシドーシスを引き起こすとされています。その結果、メタノール濃度が上昇しMS症状が現れるというものです。さらに、ダイエットペプシをやめたら症状が消えたという体験談も紹介されています。
誤解
上記のサイトでは、痙攣、走るような痛み、脚のしびれ、痙縮、めまい、頭痛、関節痛、うつ、パニック、不明瞭な発話、視界のぼやけ、記憶力低下など多くの症状がアスパルテームに結び付けられています。しかし、米国疾病予防管理センター(CDC)は500件の報告を調査し、これらの症状は「軽度で一般的に見られる」ものであり、アスパルテーム摂取と因果関係は認められないと結論付けました。信頼できる科学的研究を参照することが重要です。
事実
1999年に多発性硬化症財団の上級医療顧問であるデビッド・スクイラコート医学博士は、当時までに発表された医学文献において「アスパルテームがMSに対して有害な影響を及ぼすという情報は全く存在しない」と述べています。また、米国食品医薬品局(FDA)の食品安全・栄養センターは1999年1月に「アスパルテームがMSを引き起こすという信頼できる証拠はない」と公式声明を出しています。
考慮すべき点
ダイエットペプシ自体がMSを引き起こすことはありませんが、フェニルケトン尿症(PKU)という遺伝性疾患を持つ人は注意が必要です。PKU患者はアスパルテームに含まれるフェニルアラニンを代謝できないため、摂取は禁じられています。これが唯一確認された健康リスクです。
警告
ダイエットペプシがMSを引き起こすという主張は、あくまで個人の体験に基づく逸話です。公的機関は大規模な統制された研究に基づき安全性を評価しています。もし上記のような症状が現れた場合は、自己判断せずに医師に相談してください。
