エピネフリン配合局所麻酔薬を使用すべきでない部位はどこか?

エピネフリン(アドレナリン)は血管収縮作用があり、局所麻酔薬に混合すると手術中の出血を抑える効果があります。しかし、血流が限られる部位や血管痙攣が起きやすい部位では、過度の血管収縮が組織障害を引き起こす危険があります。以下の部位ではエピネフリン配合の局所麻酔薬の使用は避けるべきです。

1. 指・足趾など末梢部位

血流が比較的乏しいため、エピネフリンによる血管収縮がさらに血流を阻害し、壊死のリスクが高まります。

2. 循環障害がある部位

末梢血管疾患や糖尿病などで血流が低下している場合、エピネフリンは症状を悪化させる可能性があります。

3. 血管痙攣が起こりやすい部位

陰茎や指・足趾などは血管痙攣が起こりやすく、エピネフリンは痙攣を誘発しやすいです。

4. 神経付近

エピネフリンは神経を刺激し、直接的な神経障害を引き起こす恐れがあります。神経が走行する領域への注射は避けます。

5. 皮膚フラップ

血管収縮によりフラップの血流が阻害され、成長不全や壊死につながります。

6. 虚血リスクの高い部位

既に血流が低下している部位や虚血性疾患がある部位では、エピネフリンの使用は組織障害を助長します。

7. レイノー症候群

末梢の血流が著しく低下するレイノー症候群患者には、エピネフリンは禁忌です。

8. 感染部位

感染がある部位でエピネフリンを使用すると、免疫細胞の血流供給が妨げられ、感染拡大のリスクがあります。

医療従事者は、患者の全身状態と注射部位を十分に評価し、必要に応じて血管収縮作用の少ない代替薬を選択することが重要です。

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