アライグマが感染症を広げる仕組み
成体のアライグマは全長約90cmほどで、柔らかくふさふさした尻尾を持ちますが、その見た目からは危険な感染症の宿主であることが見えにくいです。森林地域に生息するアライグマは、人に感染すると重篤な症状を引き起こす病原体を保有しています。
感染源
- アライグマはさまざまな経路で病原体を取得します。最も一般的なのは寄生性の白癬(リングワーム)で、感染した環境や卵を摂取することで感染します。
- 狂犬病ウイルスは、感染した動物に噛まれたり、傷を負ったりすることで迅速に伝染します。
感染経路
- ロードアイランド州環境管理局は「アライグマは取り扱いや体液・糞便への接触で人に病原体を移す」と指摘しています。唾液、尿、糞、噛み傷や引っかき傷が主な感染経路です。
- アライグマが利用した土壌や水源も汚染され、人が接触すると感染リスクがあります。アライグマが触れた物品も病原体の運び手となります。
主な感染症
- 狂犬病、回虫、ジアルジア症、レプトスピラ症、サルモネラ感染、E. coli、真菌感染、その他多数の寄生虫。
- 狂犬病は行動の変化や攻撃性など目に見える症状が現れますが、他の感染症は外見上は分かりにくいことがあります。
対処法
- ワシントン州魚類野生生物局は、アライグマに噛まれたり引っかかれた場合は直ちに石鹸と水で傷口を洗浄し、医療機関に連絡するよう勧めています。
- 狂犬病が疑われる場合は予防接種シリーズを実施します。レプトスピラ症などワクチンがない感染症は抗生物質で治療し、医師の経過観察が必要です。
予防策
- アライグマやその糞便を扱う際は手袋とマスクを着用し、使用後は手袋を廃棄、手は石鹸と温水で十分に洗い流します。
- 糞便や生息地への接触は避け、子どもが屋外で遊んだ後は必ず手洗いを指導します。アライグマの回虫卵は土壌中で数か月生存するため、ペット用ドアは夜間に閉めて屋内侵入を防ぎます。
