人間における狂犬病の症状と行動変化

狂犬病とは

狂犬病は中枢神経系に感染するウイルス性疾患です。予防接種や感染動物との接触回避で防げますが、一度症状が出ると致命的です。日本の厚生労働省によると、感染後約12週間以内に症状が現れることが多いとされています。

初期症状

感染直後は潜伏期間があり、30~50日間は自覚症状がありません。その後、身体的症状と行動的症状が同時に現れます。

  • 食欲不振、倦怠感、頭痛、発熱などの身体症状
  • イライラ、不眠、うつ状態、落ち着かない様子
  • 光・音・温度に対する過敏感覚

進行症状

ウイルスが神経系を侵すにつれて、以下のような行動変化が見られます。

  • 過敏性・過活動
  • 方向感覚の喪失や錯覚、幻覚
  • 痙攣や突発的な興奮発作

恐水症(ヒドロフォビア)

狂犬病特有の症状として、飲み込む際に激しい喉の痙攣が起こり、水を見るだけで恐怖感を抱く「恐水症」があります。これは身体的な苦痛と行動的な回避反応が重なった症状です。

予防と治療

狂犬病は予防が最重要です。ヒト用ジポイド細胞ワクチン、吸着型ワクチン、精製鶏胚細胞ワクチンの3種類が利用されています。曝露後予防(PEP)と予防接種(PrEP)の両方があり、曝露が疑われた場合は速やかに医療機関を受診し、ワクチンと免疫グロブリンを投与します。

症状が出た後の治療は対症療法に限られ、患者は最終的に致死します。そのため、疑いがある段階での早期介入が不可欠です。

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