パルス・パラドキサスとは?
パルス・パラドキサスの概要
パルス・パラドキサスは、吸気時に動脈拍が弱くなる、あるいは消失する医学的所見です。主に吸気時に胸腔内圧が上昇する状態、例えば心タンポナーデ、心膜炎、拘束性心筋症、緊張性気胸などで見られます。
発生メカニズム
吸気により静脈還流が減少し、心拍出量と大動脈血圧が低下します。この血圧低下が橈骨動脈まで伝わり、脈拍が弱くなるか消失します。
診断方法
診察時に血圧計で測定し、吸気中の血圧が呼気時より10 mmHg以上低下しているかを確認します。これがパルス・パラドキサスの典型的な所見です。
臨床的意義
胸腔内圧上昇や心拍出量低下を示す重要なサインであり、早期に原因疾患を特定する手がかりとなります。
治療と対策
パルス・パラドキサスが認められた場合は、速やかに基礎疾患を評価し、適切な治療を行うことが必要です。
