アンテフレクション(前屈)とは?

アンテフレクション(前屈)とは

アンテフレクションは解剖学用語で、体の部位が前方に曲がる、あるいは前傾する動きを指します。主に矢状面(左右に分ける面)で起こり、関節が前方に屈曲することを意味します。

代表的な部位の例

1. 頸部のアンテフレクション:頭蓋骨と第一頸椎(C1)との関節で頭が前に傾き、顎が胸に近づく動きです。

2. 上腕のアンテフレクション:肘関節で前腕が上腕に向かって曲がり、前腕が上腕側に寄ります。

3. 股関節のアンテフレクション:大腿骨が前方に曲がり、太ももが腹部に近づく動きです。

4. 膝関節のアンテフレクション:膝が前方に曲がり、太ももと下腿の角度が小さくなります。

5. 脊椎のアンテフレクション:背骨が前方に曲がり、凹面が前方を向く姿勢です。特に腰椎が前屈すると、下背部が内側に丸まります。

6. 骨盤のアンテフレクション:骨盤が前方に傾くことで、筋肉の不均衡や前位子宮などが原因となります。

7. 子宮のアンテフレクション:婦人科領域で、子宮が通常の位置から前方に曲がっている状態を指します。

アンテフレクションは日常の自然な動作として起こるほか、筋力低下や筋バランスの崩れ、関節拘縮、神経疾患などの医学的状態でも見られます。また、ヨガや理学療法のエクササイズで柔軟性や筋力向上を目的に意図的に行われることもあります。

なお、前方に曲がる「アンテフレクション」とは対照的に、関節が後方に曲がる動きを「過伸展(ハイパーエクステンション)」と呼びます。

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