胃幽門部(胃の下部)の生検とは?
胃幽門部(胃の最も下部)の生検は、内視鏡を用いて小さな組織サンプルを採取し、顕微鏡で検査する医療手技です。主に以下の目的で実施されます。
主な適応例
1. 胃炎
慢性・急性胃炎のタイプや原因(ヘリコバクター・ピロリ感染、自己免疫、薬剤性など)を特定します。
2. 胃潰瘍
潰瘍の有無、サイズ・部位・深さ、出血や悪性変化の有無を評価します。
3. 悪性腫瘍の疑い
胃がんやその他の腫瘍性病変が疑われる場合、癌細胞の有無やタイプを確認し、診断・ステージングに活用します。
4. その他の消化器疾患
原因不明の腹部症状、持続的な嘔吐・吐き気などで、セリアック病、クローン病、炎症性腸疾患などの診断にも利用されます。
検査の流れ
内視鏡(小型カメラ)を口から挿入し、胃内を観察します。幽門部が確認できたら、専用の鉗子や生検針で組織を少量採取し、検体として回収します。
検体の解析
採取した組織は固定・染色され、病理医が顕微鏡で観察します。細胞の形態変化や炎症の程度などを評価し、診断結果を報告します。この結果は、病気の診断だけでなく、今後の治療方針を決定する重要な情報となります。
