S1椎体の亜急性環状裂傷とは?

概要

S1椎体にある椎間板の外側線維輪(環状線維)に起こる亜急性の裂傷を指します。主に腰部で見られ、痛みや可動域制限を伴うことがあります。

部位と構造

S1は仙骨の最上部に位置し、尾骨のすぐ上にあります。椎間板は椎体間にあり、外側の頑丈な環状線維(annulus fibrosus)と、中心のゼリー状の髄核(nucleus pulposus)から構成されています。

損傷の原因

急激なねじれや持ち上げ動作、繰り返しの負荷、姿勢不良、外傷などが環状線維に亜急性の裂傷を引き起こすことがあります。

主な症状

  • 腰部の疼痛が臀部や脚に放散することがある
  • 前屈、持ち上げ、ねじれ動作で痛みが増強
  • 筋痙攣、こわばり、可動域の低下

診断

問診と身体診察に加え、MRIやCTなどの画像検査で裂傷の位置と程度を確認します。

治療法

多くは保存的治療が中心です。安静、鎮痛薬、理学療法、活動制限などで自然治癒を促します。症状が重い場合は、環状線維の修復や椎間板の除去を目的とした手術が検討されます。

予後

適切な保存療法により多くの患者は時間とともに回復しますが、裂傷の程度や個人差により回復速度は異なります。

予防策

正しい姿勢の維持、適切な持ち上げテクニック、コア筋群の強化、急激な負荷を避けることが環状裂傷の予防に有効です。

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