黄色スズメバチの刺傷症状と対処法
黄色スズメバチは、ハエほどの大きさのスズメバチで、腹部の黒と黄色の縞模様が特徴です。地中に巣を作り、巣を踏んだり蹴ったりすると攻撃的になり、刺されることがあります。ミツバチとは異なり、スズメバチは刺し針を皮膚に残さず、何度も刺すことができます。刺されると現れる症状は、軽い刺激から命に関わる重篤症まで幅広いです。
局所反応
刺された直後に最も一般的に起こる反応です。症状は数時間続くことが多く、まれに最大で1週間続くことがあります。刺部は赤く腫れ、かゆみや熱感を伴うことがあります。重度の局所反応では腫れが広がり、吐き気や倦怠感が現れることもありますが、これはアレルギー反応ではなく通常の反応です。
全身性アレルギー反応
一部の人はスズメバチの毒に対してIgE抗体を作り、次回以降の刺傷でアレルギー症状が出ます。軽度の場合は蕁麻疹や皮膚の紅潮にとどまりますが、重症になるとアナフィラキシーショックを起こすことがあります。呼吸困難、血圧低下、循環不全が見られ、最悪の場合は心肺停止に至ります。アナフィラキシーを経験した人は、以前は特に問題なく刺されたことがあるケースが多いです。
毒性反応
毒性反応は免疫反応ではなく、毒素そのものによるものです。巣を乱すと多数回刺され、大量の毒が体内に入ります。皮膚症状(発疹や蕁麻疹)は稀で、代わりに発熱、頭痛、吐き気、嘔吐、下痢、めまい、失神、痙攣などが現れます。毒性反応を起こした人は、将来の刺傷でアレルギー反応を起こしやすくなります。
遅延反応
刺傷から数日~数週間後に起こる最も稀な反応で、全刺傷の0.3%未満です。脳、腎臓、血管、神経の炎症が起こることがあります。血清病は刺後7〜10日で発症し、発疹、かゆみ、発熱、倦怠感、関節痛、リンパ節腫脹などの症状がみられます。
黄色スズメバチに刺された際は、症状の程度に応じて速やかに医療機関を受診し、特に呼吸困難や全身のむくみがある場合は緊急対応が必要です。
