昆虫が媒介する寄生虫感染症とペットへのリスク

蚊やハエ、ノミなどの虫刺されは、カラミンローションやアロエベラでかゆみを和らげられることが多いですが、時に虫が運んだ微小な寄生虫が体内に侵入することがあります。皮膚の刺された箇所は、さまざまな医療疾患への入口となり得ます。ペットも同様に危険にさらされます。

ロアイア症(アフリカ眼虫)

ロアイア症は、通称「アフリカ眼虫」と呼ばれる寄生虫感染です。顕微鏡サイズのロアロア虫が皮下に潜み、目の中に移動したときに初めて症状が目立ちます。主な媒介はマングローブハエ(シカバエ・マンゴーバエ)で、西部・中央アフリカの熱帯雨林に生息しています。かゆみや腫れた斑点が皮膚に現れます。

リンパ系フィラリア症

熱帯地域で蚊に刺されることで感染するリンパ系フィラリア症は、糸状の線虫が成人期に人間のリンパ系に住み着くことで発症します。リンパ系は体液の調整を担うため、線虫の寄生によりリンパ浮腫(四肢や体の部位の著しい腫れ)が起こります。世界で1億2000万人以上が罹患しており、永続的な障害の主要因の一つです。

オンコセルカ症(川盲症)

オンコセルカ症は、別名「川盲症」と呼ばれ、黒ハエに刺されることで寄生虫が体内に侵入します。黒ハエは流れの速い川や小川の近くに多く生息し、感染が進むと皮膚の発疹や皮下結節、さらには失明に至ることがあります。感染者の99%がアフリカに住んでおり、複数回のハエ刺しが必要です。

ペットの寄生虫感染

犬や猫も寄生虫に感染しやすい動物です。心臓虫や回虫は昆虫が媒介するわけではありませんが、条虫は犬や猫が感染したノミやノミの幼虫を誤って飲み込むことで体内に侵入します。条虫は腸内で栄養を奪い取り、一般的には軽度ですが、下痢や嘔吐を引き起こすことがあります。

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