ムカデの生息環境と対策
ムカデは毛虫に似た捕食性の節足動物で、細長く平らな体節が多数連なっています。体色はオレンジ、黄色、茶色が主で、2本の毒牙でクモや昆虫を捕らえて食べます。体節は100以上あることもあり、各体節に1対の脚が付いています。脚が体節ごとに2対あるミミズクモと混同されがちですが、ムカデは1対です。
分布
ムカデはアフリカやその周辺地域が原産ですが、熱帯から砂漠、温帯まで世界中に広がっています。代表的な家屋に出るムカデは「スキティゲラ・コレオプトラ」(Scutigera coleoptrata)と呼ばれ、アフリカや地中海沿岸が原産です。現在は北米にも定着し、茶色がかった体色で長さは約2.5〜5cm(1〜2インチ)です。
生息環境
ムカデは湿った環境を好みます。そのため、庭仕事や屋外での作業中、または腐った木材や土の中で出くわすことが多いです。暗くて人目につきにくい場所、例えば岩の下、木材の隙間、花壇、地下室などに潜んでいます。主に夜行性ですが、昼間に姿を見せることもあります。天井や床と壁の境目、すきまに現れることが多いです。
他の害虫との関係
ムカデが家に出るのは、他の小さな害虫が多い環境を示すサインでもあります。家ムカデはシルバーフィッシュ、ゴキブリ、ハエ、さらには他のムカデさえ捕食します。したがって、ムカデ対策の基本は他害虫の根絶です。ドアや窓の隙間を塞ぎ、問題箇所に殺虫剤を散布しましょう。食べ物は密閉容器に入れ、シンクやカウンター、床のクズはこまめに拭き取ります。さらに、除湿機で湿度を下げると、ムカデの活動が抑えられます。
人への危険性
見た目は恐ろしいですが、ほとんどのムカデは人に対して大きな危険はありません。家ムカデの咬み傷はミツバチに刺された程度の痛みで、通常は自然に治ります。幼児や高齢者、毒にアレルギーがある人は念のため医師の診察を受けると安心です。大型種のムカデは毒が強く、刺された場合は感染や合併症のリスクがありますが、こうした種は米国ではほとんど見られません。色鮮やかで2インチ以上の長さがあるムカデに咬まれた場合は、速やかに医療機関を受診してください。
