体シラミの寿命と対策

概要

体シラミ(Pediculus humanus corporis)は、衣服の縫い目や折り目、折り畳まれた布に潜む寄生虫です。人の血液を吸い、卵や糞を衣類や皮膚に産みつけます。平均的な寿命は30〜40日で、食事ができない状態でも最大約30日生き延びます。

特徴

  • 体シラミは頭部シラミよりやや大きく、平べったい形状です。
  • 衣類や寝具の繊維の間を容易に移動できます。
  • 不衛生な環境や過密状態にある人が感染しやすいです。

識別方法

刺された箇所に小さな赤い点が現れ、周囲に炎症やかゆみが生じます。症状としては、食欲不振、頭痛、関節痛、発熱、イライラ、発疹などがあります。シラミに対するアレルギーがある場合は激しいかゆみが出ることもあります。

寿命と繁殖

  • 成虫の寿命は約1か月。雌は一生で200〜300個の卵を産み、1日あたり6〜7個が平均です。
  • 卵は衣類や体毛に付着し、体温があると5〜10日で孵化します。衣類に付いた場合は温度が低くなるため、2週間程度かかることがあります。
  • 血液供給が途絶えると、体シラミは2〜5日で死にます。

予防・対策

  • 衣類(特に下着)を定期的に交換し、汚染されたものは捨てるか熱湯で洗濯する。
  • 個人の清潔を保ち、頻繁に入浴やシャワーを行う。
  • 必要に応じて殺虫剤で衣類を処理する。
  • 最終手段として、衣類を密閉プラスチック袋に入れ30日間放置すれば、寿命が尽きて死滅します。

注意点

長期間の感染は皮膚が厚く色素沈着し「放浪者病(Vagabond's disease)」と呼ばれる状態になることがあります。また、掻きむしりによる二次感染リスクも高まります。体シラミはリケッチアやスピロヘータといった病原体を媒介し、まれに塹壕熱、伝染性斑疹熱、再発熱などの疾患を引き起こすことがあります。

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