ダニに刺されたときの症状と対処法

ダニは微小な節足動物で、さまざまな環境に適応しながら多くの動物に寄生します。人がダニに刺されると、かゆみや発疹だけでなく、アレルギーや感染症の入り口になることもあります。本稿では、代表的なダニの種類とその刺され方、症状をわかりやすく解説します。

ハーベストダニ(チグリ)

ハーベストダニは成虫になると昆虫のみを捕食しますが、幼虫(チグリ)は人や哺乳類を刺します。刺された瞬間は痛みを感じませんが、数時間後に赤い腫れと白い中心部ができ、強いかゆみを伴います。かゆみを抑えずに掻きむしると皮膚が破れ、二次感染のリスクが高まります。症状は遅れて現れ、軽い発熱を伴うこともあります。

疥癬ダニ

疥癬ダニは人間専用の種があり、皮膚にトンネルを掘って卵を産みます。感染後数日で赤みと激しいかゆみが現れ、特に夜間に症状が悪化します。進行すると、毛根部に小さな丘疹が多数でき、太もも、ふくらはぎ、脇の下、手首など全身に広がります。睡眠不足を招くほどの不快感が特徴です。

ダニ埃(ハウスダストダニ)

ハウスダストダニは人を直接噛むことはありませんが、皮膚の死んだ角質やダニの糞が空気中に舞い上がり、アレルギー反応を引き起こします。喘息発作や鼻炎、皮膚の赤くかゆい発疹(湿疹様)が主な症状です。湿度が高い環境で繁殖しやすいため、室内の湿度管理が予防の鍵となります。

痒みダニ

痒みダニは主に昆虫を宿主としますが、干し草や草地に頻繁に触れる人が誤って刺されることがあります。刺された瞬間は無感覚ですが、約12時間後に中心に小さな膿瘍様の隆起を伴う赤い腫れが現れます。掻くと痛みが増し、顔や腕など露出した部位に多く見られます。人間に長期間寄生することはできませんが、人口が急増すると被害が拡大する可能性があります。

齧歯類・鳥類ダニ

名前の通り、ネズミや鳥に寄生するダニですが、宿主がいない場合は人間を襲います。血液を吸うため、刺された部位は赤く腫れ、強いかゆみが伴います。皮膚の炎症が主な症状で、他のダニと同様に掻きむしると二次感染の危険があります。

ダニに刺されたときは、かゆみを抑えるために冷却や抗ヒスタミン薬を使用し、皮膚が破れた場合は清潔に保ち感染予防を心がけましょう。

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