マウスクモの噛み傷に現れる兆候と症状
マウスクモはオーストラリア全土(南部の熱帯雨林を除く)に生息し、外見は小型で地味ですが、噛まれると非常に激しい痛みを伴います。毒はオーストラリアン・ファンネルウェブ・スパイダーに似たロブストトキシンで、神経毒性が強く、症状はフェーズ1とフェーズ2の二段階で現れます。
激しい痛み
噛まれた直後に深部から鋭い痛みが走り、顎の痕跡がはっきりと残ります。ロブストトキシンが皮膚細胞構造を急速に変化させ、激痛を引き起こします。
全身性の毒症(Systemic Envenoming)
毒が血流に乗って全身へ広がると、全身性の毒症が起こります。これにより、後述する様々な症状が現れます。
舌の痙攣(舌筋痙攣)
神経系に毒が侵入すると、舌が腫れ、無意識に痙攣(舌筋痙攣)します。
血圧の変動:高血圧と低血圧
フェーズ1では交感神経刺激により血圧が上昇し(高血圧)、場合によっては脳卒中や心筋梗塞のリスクが高まります。フェーズ2に移行すると血圧が急激に低下し(低血圧)、めまいや意識消失を招くことがあります。
呼吸困難と低換気
毒が呼吸器系に作用すると、突如として息切れ(呼吸困難)や浅い呼吸が続き、二酸化炭素が血中に蓄積して低換気状態になります。酸素投与がなければ意識不明に至ります。
これらの症状が出た場合は、速やかに医療機関を受診し、抗毒素治療や酸素投与などの適切な処置を受けることが重要です。
