レッドバックスパイダーの噛みつき症状と対処法

レッドバックスパイダーの概要

レッドバックスパイダーはオーストラリア原産の猛毒クモで、背部に赤い縞模様がある黒い体が特徴です。米国のブラックウィドウに似ていますが、毒はより強力で、治療しないまま放置すると致命的になることがあります。

噛みつきの特徴

雌のレッドバックスパイダーだけが致死性の毒を持ちますが、ほとんどの噛みつきは「乾燥噛み」(毒が注入されない)です。小さな牙が皮膚を貫通しにくく、痕が残らないこともあるため、被害を特定しにくい点が特徴です。

痛みと局所症状

毒が注入されると、数分後に激しい灼熱感と鋭い痛みが現れます。噛まれた部位は赤く腫れ、特に注目すべきはその部位の大量の発汗です。この発汗は他のクモや毒虫の噛みつきと区別できるポイントです。

筋肉疲労・関節硬直・麻痺

レッドバックスパイダーの毒は神経毒で、神経伝達物質を直接攻撃します。その結果、全身に筋肉疲労や関節の硬直が広がり、最悪の場合は麻痺に至ります。まれに筋肉痙攣、けいれん、震え、不整脈(心拍の乱れ)を伴うこともあります。

重篤な症状(嘔吐・めまい)

毒が中枢神経系に作用すると、めまいや吐き気が生じ、体は毒素を速やかに排除しようとして嘔吐を引き起こします。これは脳が毒素の侵入を感知し、胃からの排出を最速の防御手段と判断するためです。

協調運動障害

神経伝達が阻害されると、脳からの指令が各部位に届かず、身体の協調が失われます。抗毒素投与により毒の作用が止まると、徐々に正常な協調運動が回復し、他の症状も軽減します。抗毒素投与後の死亡例は報告されていません。

クモ咬傷 - 関連記事