バイオリン・スパイダー(ブラウン・リクルーズ)とは?
バイオリン・スパイダー(学名:Loxosceles reclusa)は、北米南部・中西部に分布する有毒クモで、別名「ブラウン・リクルーズ・スパイダー」や「フィドルバック・スパイダー」とも呼ばれます。体長は約0.6〜1.9 cmで、背部に特徴的なバイオリン模様があります。
形態と特徴
成虫の背甲(頭胸部)にはバイオリン形の斑点があり、これが名前の由来です。幼体はこの模様がなく、足は棘がなく細かい毛で覆われています。目は6つあり、2つずつのペア(ダイアド)で配置されています。
生活史
メスは5月から7月にかけて約50個の卵を産み、約1か月で孵化します。幼虫は約1年で成虫へと成長し、成虫の寿命は1〜2年です。
食性と捕食者
夜行性の腐肉食者で、主に死んだ昆虫を食べます。天敵としては猫、オオトカゲ科クモ、カニグモ、スズメバチ類、「キャットフェイス」クモなどが挙げられます。食料や水がなくても約6か月生き延びることができます。
分布地域
米国の南東部・中部、テキサス州東部からジョージア州西部、イリノイ州南部までの範囲に生息します。住宅や学校、納屋、屋外の岩陰や樹皮の下などで見られます。
毒性
毒を持ちますが、早期に適切な治療を受ければ致命的になることは稀です。昼間は灰色の巣で静止し、夜間に狩りや交尾を行います。噛まれると小さな白い水疱ができ、次第に赤く腫れ、壊死性の火山状潰瘍になることがあります。痒み、寒気、嘔吐、ショックなどの全身症状が出ることもあり、特に高齢者、幼児、免疫力が低下した人は注意が必要です。
