リスが媒介するダニとその危険性
ベクターディーズ(媒介性疾患)
生物学的にベクターとは、病原体を別の生物へ運ぶ生物のことです。野生動物はダニに寄生しやすく、ダニはそのベクターです。ダニは感染した血液を吸い、次に吸血した宿主へ病原体を移します。リスはダニを多く保有するため、人間への感染源となり得ます。米国疾病予防管理センター(CDC)でも、野生動物が媒介する感染症として注意喚起しています。
主なダニ媒介疾患
コロラドダニ熱、ロッキー山斑点熱、ライム病などは、リスが媒介する代表的なダニ媒介疾患です。共通の症状は発熱、頭痛、吐き気、関節痛、嘔吐、発疹、首の痛み、顔面麻痺などです。ダニに刺された疑いがある場合は、できるだけ早く医療機関を受診し、適切な治療を受けることが回復の鍵となります。
家族を守るための対策
リスと直接接触しないよう心がけましょう。ダニが多い場所を避けられない場合は、DEET(ジエチルトルアミド)を含む虫除けスプレーを衣類に噴霧し、皮膚には直接付けないようにします。外出後はすぐに衣服を洗濯し、体や服の隙間をチェックしてダニが付着していないか確認してください。見つけた場合は、ピンセットでしっかりと抜き取ります。
野生のリスとダニ
特にコロラドダニ熱は、地上リスが保有していることが多いです。ダニに刺されるリスクを減らすため、明るい色の長袖・長ズボンを着用し、ズボンの裾は靴の中に入れ、帽子をかぶります。山岳や森林のハイキング時は、枝葉がかすむ中心路を歩き、過度に草むらや低木に近づかないようにしましょう。
