ダニはどのように拡散するのか?
ダニは外部寄生虫で、血液を吸うことで宿主を探し、食欲を満たします。哺乳類、鳥類、両生類、爬虫類が皮膚に付着し、口器で皮膚を貫くと宿主となります。ダニは貧血を引き起こしたり、ライム病やロッキー山斑点熱など複数の疾患を媒介します。主に森林や木立の多い地域に生息し、水辺やシカや人間の足跡が多い場所を好みます。宿主の探索と拡散に非常に長けています。
探索(Questing)
ダニは動物の呼吸、匂い、体温、湿度、振動を感知して宿主を探します。一部の種は宿主の影を認識し、よく通る小径やトレイルを見分けることができます。低木や草の先端に止まり、第三・第四対の脚で葉や茎を掴み、残りの脚を伸ばして通り過ぎる宿主にすばやく付着します。皮膚のどこにでも付着するものと、耳や脇の下、膝裏、首の後ろなど特定の部位を好むものがいます。
待ち伏せ(Stalking)
ダニはジャンプや飛行はできませんが、地表から待ち伏せて攻撃する種もあります。足が6本の新生児段階のシードダニは、木の割れ目や隙間から突然現れ、一度に数万匹ものダニが宿主に付着します。猫や子猫、子犬、体力の弱い高齢犬は大量のシードダニにより貧血で死亡することがあります。牛、馬、ヘラジカ、ライオンなどの大型哺乳類もシードダニの標的となり、貧血、各種疾患、麻痺、死亡に至ります。
病原体の拡散
ダニは血液を吸う際に唾液を宿主に注入し、そこに含まれる病原体が皮膚から吸収されて感染します。ダニはライフサイクルの4段階で複数の宿主を探すため、1匹のダニが複数の人や動物に病気を伝えることがあります。
ロッキー山斑点熱とライム病
ロッキー山斑点熱は関節や筋肉の痛み、めまい、痙攣を引き起こします。アメリカイヌダニ、ウシダニ、ロッキー山斑点ダニが媒介し、主に米国南東部で報告されています。抗生物質で治療可能ですが、適切な医療を受けなければ致命的です。ライム病は細菌感染で、関節炎、顔面神経麻痺、記憶障害、発熱、心拍異常などを引き起こします。シカダニが媒介し、シカの移動や鳥の渡り、ペットからの持ち込みなどで広がります。早期治療で完全に治癒しますが、治療開始が遅れるほど治癒率は低下します。
