子どものライム病:主な兆候と症状
ライム病は、マダニが媒介する感染症で、森林や草むらに住む・活動する人に多く見られます。マダニは皮膚に付着し血液を吸いますが、早期に除去すれば感染リスクは大幅に減ります。
米国疾病予防管理センター(CDC)によると、ライム病は米国で最も多い昆虫媒介疾患です。2008年の報告では、確定症例が25,000件以上、疑い症例が約10,000件とされています。子どもは屋外で過ごす時間が長いため、特に注意が必要です。
円形発疹(エリテマ・マイグランス)
CDCは、子どものライム病の最初の兆候として、マダニが刺された部位に円形の発疹が現れることが多いとしています。発疹は数日かけて拡大し、最大30センチメートルに達することがあります。中心部が薄くなり、赤いリング状になることが典型的です。感染後1〜2週間で出現し、3〜5週間続くことがありますが、約20%の患者はこの発疹を示さないこともあります。
インフルエンザ様症状
発疹に加えて、子どもはリンパ節の腫れ、倦怠感、頭痛、筋肉痛といったインフルエンザ様の症状を訴えることがあります。寒気や発熱を伴うこともあり、体調不良が続く場合は早めの受診が重要です。
筋肉・関節の問題
治療が遅れると、感染は全身に広がり、数週間後に顔面筋の緊張低下や顔面麻痺、激しい頭痛、首のこり、夜間に痛みで目が覚めるような刺すような痛みが現れます。また、関節炎に似た痛みが関節間を移動し、特に大関節(膝、肘など)に強く出ることがあります。
重篤な合併症
スタンフォード大学のルシール・パッカード小児病院によると、ライム病は神経系、心臓、眼、肝臓にまで影響を及ぼすことがあります。心臓の合併症としては不整脈や胸痛が報告されており、協調運動障害や視覚障害も起こり得ます。
