ライム病の兆候と症状

初期症状

  • ライム病に感染したダニに刺された場合、最も一般的な初期サインは、刺された部位の周囲に現れる赤い発疹です。中心が透明または淡い色で、外側が赤くなる「標的状(ブルズアイ)発疹」と呼ばれます。通常、刺咬から1〜2週間後に出現し、米国疾病予防管理センター(CDC)によれば、全症例の80〜90%で確認されます。

その他の症状

  • 細菌が皮膚から血流へ入り全身に広がると、インフルエンザ様の症状が現れます。頭痛、倦怠感、筋肉痛などが代表的で、ウイルス感染と区別しにくいことがあります。また、慢性関節炎や関節痛も頻繁に報告されます。パーキンソン病や多発性硬化症といった他の疾患と症状が重なるため、診断が難しいことがあります。

    早期に診断されない場合、細菌は心臓や神経系に侵入し、心内膜炎や髄膜炎を引き起こすことがあります。1年以上放置すると、脳に感染が広がり、運動神経や感覚神経が障害され、脳浮腫や致命的な結果に至ることもあります。

診断

  • 標的状発疹が見られた場合は、ダニに刺され感染した可能性が高いと判断されます。しかし、発疹が出ないケースもあるため、血液検査で抗体の有無を確認し、患者の病歴や症状と照らし合わせて診断します。

治療

  • ライム病は抗生物質で治癒可能です。症状の重症度に応じて、経口(例:アモキシシリン)または静脈内投与が選択されます。感染が進行した段階で診断された場合、治療期間が長くなり、再発や残存症状が残ることがあります。

予防策

  • 完全に予防できる方法はありませんが、リスクを減らす対策は有効です。

    • DEET 含有の虫除けスプレーを使用し、ダニの付着を防止する。
    • 森林や草むらを歩く際は、長袖・長ズボンを着用し、ズボンの裾をブーツの上部に入れる。
    • 外出後は自分と子ども、ペットの全身をチェックし、付着したダニがないか確認する。
    • ダニが付着していた場合は、ピンセットで根元をつかみ、ゆっくりと引き抜き、容器に入れて保管し、医師に見せる。

注意点

  • DEET は幼児に対しては使用を避けるべきです。

    上記の症状が現れた、または症状が悪化した場合は、速やかに医療機関を受診してください。

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