ダニに刺されたら:予防・分布・症状・治療ガイド

ダニは翅のない小さな寄生性の節足動物で、外見はクモに似ています。動物や人間の皮膚に付着し、血液を吸います。痛みを伴わないことが多く、刺されたことに気付かない場合がほとんどです。全世界で850種以上が知られており、そのうち約100種が病原体を媒介します。最も一般的な種はシカダニ(鹿ダニ)です。

予防

  • 虫除け剤を使用する。ラベルの指示に従い、特に子供に使用する場合は濃度の低い製品を選び、肌ではなく衣類に塗布できるものは衣類にのみ使用する。
  • 子供の手には直接塗らない。手を口に入れやすいため、誤飲のリスクがあります。
  • 屋外から戻ったら石鹸と水で虫除け剤をしっかり洗い流す。
  • 可能であれば、腕や脚を覆う明るい色の長袖・長ズボンを着用する。

分布(生息環境)

  • ダニは森林、暖かい気候、低木や草むらに多く生息します。シカやネズミなどの野生動物がいる場所に必ず存在します。
  • ダニは自力で遠くへ移動できず、動物や人に付着して移動します。これが庭や住宅周辺に現れる主な経路です。

媒介する疾患

  • ライム病やロッキー山斑点熱など、ダニが媒介する代表的な感染症があります。
  • ライム病はスピロヘータ(ボレリア属)によって引き起こされ、ダニが人に付着してから約36〜48時間で感染します。
  • ロッキー山斑点熱はリケッチア・リケッチィイによるもので、感染したげっ歯類を吸血したダニが媒介します。

症状

  • 多くの場合、刺されても痛みはなく症状も出ませんが、ダニの唾液に対するアレルギー反応で発熱、頭痛、インフルエンザ様症状、関節痛、倦怠感、筋肉痛・筋力低下などが現れることがあります。
  • 皮膚には膿を含んだ隆起や結節ができることがあります。稀に麻痺が起こることもあります。

治療・対処法

  • ダニはできるだけ早く、皮膚から完全に除去します。除去方法が不明な場合は医療機関を受診してください。
  • 医師はダニの種類、付着時間、症状に応じて、傷口の洗浄、抗生物質クリーム、痒み止め(ベナドリル)や経口抗生物質などを処方します。

マダニ咬傷 - 関連記事