心不全患者に対する理学療法士の役割
心不全とは何か
米国心臓協会(AHA)は、心不全を「心臓が全身組織の要求に応えられない状態」と定義しています。心筋梗塞や加齢に伴う心筋の損傷が主な原因で、初期症状は運動時の倦怠感や呼吸困難です。症状は徐々に安静時でも現れることがあります。
理学療法の注意点
心不全患者に対する理学療法の有効性は、AHAの「運動・リハビリテーション・予防委員会」など多数の権威ある機関が支持しています。ただし、個々の状態に合わせたプログラムが必要です。必ず担当医師や理学療法士と相談し、適応可否を確認してください。
資格のある理学療法士を探すには
米国理学療法協会(APTA)は、認可を受けた理学療法士を選ぶことを推奨しています。APTAのウェブサイトには郵便番号から近隣の認定理学療法士を検索できる「PTロケーター」サービスがあります。医師が管理する施設であっても、資格のある理学療法士の指導を受けることが重要です。
理学療法の効果
2009年4月8日付の『Journal of the American Medical Association(JAMA)』に掲載された大規模ランダム化比較試験(HF‑ACTION)では、心不全患者2,331名を対象に運動トレーニングプログラムを実施した結果、治療は安全であり、心機能のわずかな改善が認められました。
ICU患者への理学療法
APTAが2017年に発表した研究によると、集中治療室(ICU)での簡単な呼吸訓練や関節可動域運動を行うことで、心不全患者のICU滞在期間が短縮されることが示されています。
まとめ
心不全患者にとって、適切な理学療法は「使わなければ失う」原則に基づき、心機能の維持・改善に寄与します。まずは認可された理学療法士に相談し、個別に最適化された運動プログラムを始めましょう。
