軟骨肉腫(骨がん)の予後と治療
概要
米国国立がん研究所(NCI)によると、軟骨肉腫は骨がんの中で2番目に多いタイプです。主に骨盤、肩、肋骨、または長骨の端部にある軟骨組織(線維結合組織)から発生します。年齢に関係なく発症しますが、メイヨークリニックの報告では高齢者に最も多く見られます。骨がんは治療後に再発することがあるため、継続的なフォローアップが重要です。
原因とリスク要因
軟骨肉腫の正確な原因は不明ですが、遺伝的要因が関与している可能性があります。極めて稀な遺伝性癌症候群、例えばリ・フラウメニ症候群やロスマンド=トムソン症候群は、軟骨肉腫のリスクを高めるとされています。
症状
症状は腫瘍の部位によって異なりますが、代表的なものは次のとおりです。
- 大きな腫瘤ができ、骨に圧迫感を与える
- 夜間に痛みが増すことが多い
- イブプロフェンなどの非ステロイド性抗炎症薬で一時的に緩和できることがある
- 痛みや不快感が数年にわたり徐々に悪化するケースもある
診断
診断の流れは以下の通りです。
- 医師による身体診察と病歴の聴取
- 生検(針生検または手術中に組織サンプルを採取)
- X線検査で骨や内部組織の画像を取得
- 必要に応じてCT(コンピュータ断層撮影)やMRI(磁気共鳴画像)で詳細な画像診断を実施
治療
治療方針は年齢、全身状態、がんのステージ、患者さんの治療耐性などを総合的に判断して決定します。主な治療法は次のとおりです。
- 腫瘍の外科的切除(手術)
- 転移が認められる場合は化学療法を併用
- 術後の機能回復や筋力強化のために理学療法を実施
予後
治療後は定期的に医師と連絡を取り、異常な兆候や症状が出た場合は速やかに報告することが重要です。骨がんは肺へ転移したり、同じ部位や他の骨に再発することがあります。NCIによれば、軟骨肉腫や他の骨がんを経験した患者、特に小児・思春期の患者は、将来的に別のがんを発症するリスクが高まります。
