下垂体腫瘍(悪性)の定義と治療
概要
下垂体腫瘍は、脳の中央に位置する下垂体に発生する腫瘍です。下垂体は様々なホルモンを産生・分泌し、体内の多くの機能を調整しています。悪性の下垂体腫瘍は、過剰なホルモン産生や周囲組織への侵襲を引き起こすことがあります。
機能性腫瘍
機能性腫瘍はホルモンを過剰に分泌し、以下のような症状をもたらします。
- 副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)過剰:クッシング症候群を引き起こし、体重増加、血圧上昇、筋力低下、皮下出血などが見られます。
- 甲状腺刺激ホルモン(TSH)過剰:甲状腺機能亢進症(バセドウ病様)を招き、イライラ、急激な体重減少、不整脈などが現れます。
治療法
外科的切除
腫瘍は通常、経鼻的に副鼻腔からアプローチして切除しますが、腫瘍が大きい場合は完全に除去できないことがあります。その場合は追加の放射線治療や薬物療法が必要です。
大型腫瘍に対する手術
腫瘍が非常に大きい、または副鼻腔からのアプローチが困難な場合は、頭蓋骨を開いて行う経頭蓋下垂体摘出術(トランスクラニアルハイポフィセクトミー)を選択することがあります。
まとめ
悪性下垂体腫瘍はホルモンバランスの乱れや神経圧迫を引き起こすため、早期診断と適切な外科・放射線治療が重要です。
