脳腫瘍に対する栄養プロトコル
脳腫瘍とは
脳腫瘍は最も致死率の高いがんの一つで、5年生存率は約33%とされています。原発性脳腫瘍(脳で発生)と転移性脳腫瘍(他の臓器から脳へ転移)に大別され、主な症状は朝方の頭痛、吐き気、運動機能や記憶障害などです。
脳腫瘍と食事
食事は予後に大きく影響します。ブロッコリーなどの十字花科野菜や各種果物・野菜には抗がん作用が期待でき、完全な予防策ではありませんが、がんの進行を抑える手助けになります。
低炭水化物・高脂肪食の可能性
ドイツ・ウルツブルク大学のシェルト博士らの研究では、他の治療法が尽きた患者を対象に、低炭水化物・高脂肪食(ケトジェニックダイエット)を3か月続けさせた結果、腫瘍が縮小したり増殖が止まった例が報告されています。
低炭水化物食の実践ポイント
本研究での食事は1日30g以下の炭水化物に抑えることが目標でした。ただし飽和脂肪酸を過剰に摂取するのは推奨されません。脂質はオリーブオイルや魚油などの不飽和脂肪を中心に、赤身肉や鶏胸肉などのタンパク源、そして食物繊維が豊富な緑葉野菜を多く取り入れましょう。
さらなるエビデンス
ボストン・カレッジで行われた別の研究(2007年2月号『Nutrition and Metabolism』掲載)でも、低炭水化物・高脂肪食がマウスの脳腫瘍成長を著しく遅延させ、対照群に比べて生存率と全体的な健康状態が改善されたことが示されています。
