髄芽腫の症状と兆候
髄芽腫は小児に多くみられる悪性脳腫瘍で、主に小脳に発生します。診断は血液検査やCT・MRIなどの画像検査で腫瘍を確認し、組織診断(生検)でがんであることを確定、さらに脊髄液検査で脳脊髄液への転移有無を調べます。
概要
小脳はバランスや細かな運動機能を司る部位で、髄芽腫はこの部位に発生するため、歩行や書字に影響を及ぼします。米国ボストン小児病院によると、髄芽腫は小児がん全体の約20%を占める主要ながんです。
症状
腫瘍が頭部の圧力を高めるにつれて、以下のような症状が現れます。
- 吐き気や嘔吐
- 突然の激しい頭痛が長時間続く
- 理由のないイライラ感や不安感
日常生活への影響
運動機能が障害されるため、次第に歩行が不安定になり、数歩歩くだけでも困難になることがあります。また、手先の細かな動きが鈍くなり、字が読みにくくなることもあります。感情の起伏が激しくなり、社交性の低下、説明できない攻撃性、集中力の低下や課題の遂行困難といった行動面の問題も出現します。
合併症・転移
腫瘍が脊髄へ転移すると、以下の症状が出ることがあります。
- 激しい背部痛
- 排尿・排便コントロールの喪失
- 歩行時の痛みや後頭部への圧迫感
治療法
治療は手術、化学療法、放射線療法の組み合わせが基本です。腫瘍の位置によっては、血液や脳脊髄液の流れを妨げて水頭症を引き起こすため、手術による腫瘍除去が生存に直結するケースもあります。
