脊髄に化学療法を投与して脳腫瘍と戦うことは可能か?
事実
- 静脈投与(IV)では多くの化学療法薬は血液脳関門を通過できず、脳内の腫瘍に届きません(米国がん協会)。そのため、髄内化学療法が用いられ、薬剤を脳脊髄液(CSF)に直接注入します。
治療方法
- 髄内化学療法は、腰椎穿刺(脊髄くも膜穿刺)や、頭蓋内に設置したオマヤ・レジボアと呼ばれるポートから投与されます。
使用される薬剤
- 米国がん協会が示す主な薬剤はシスプラチン、カルボプラチン、メトトレキサート、ビンクリスチン、エトポシドです。腫瘍の種類や進行度に応じて単剤または併用で投与されます。
対象となるがん
- 髄内化学療法は、脳や脊髄に転移したがんに対して主に用いられます。具体例として白血病、進行した乳がん・肺がん、特定のリンパ腫などがあります。
留意点
- 腫瘍が脊髄や脳内に形成された後は、髄内化学療法だけで腫瘍の進行を止めることはできません。
