脳死とは何ですか?
脳死の定義
脳死は脳幹を含む脳全体の機能が不可逆的に停止した状態です。脳波計(EEG)で測定される脳の電気活動が一定時間検出されなくなることが特徴です。
意識障害との違い
脳死は、意識はもちろん、呼吸や循環の自律機能すら失われます。これは、意識はあるが脳機能は残っている昏睡(coma)や、意識はあるが四肢が動かせないロック・イン症候群とは根本的に異なります。
主な原因
- 頭部外傷:重度の外傷で脳幹が損傷し、脳死に至ることがあります。
- 脳卒中:血栓が脳の動脈を塞ぎ、酸素供給が遮断されると脳死が起こります。
- 無酸素状態:溺水、窒息、心停止などで脳への酸素供給が完全に失われると脳死になります。
- 低体温症:体温が極端に低下すると代謝が停止し、脳死に至ることがあります。
診断と法的扱い
脳死は回復不可能な診断であり、現在の医学では治療法はありません。脳死と診断された時点で、法的には死亡とみなされ、臓器提供の対象となります。
