二重乳房切除後の推奨治療法
術後のフォローアップ治療
両乳房を切除した患者は回復に時間がかかります。術後すぐに行うべきは手術部位の管理です。創部の清潔を保ち、ドレーンからの排液量を測定・報告し、異常があれば医師に連絡します。疼痛管理や感染予防のための薬剤投与も重要です。神経損傷により腕の感覚が鈍くなることや、リンパ節除去に伴う腕の腫脹は理学療法で対処します。動作制限や胸部を覆う衣類の選択にも注意が必要です。また、血栓予防のために弾性ストッキングの着用が推奨されます。入浴時は創部を乾燥させるよう心掛けましょう。
心理的ケア
乳房は女性性や母性の象徴であるため、切除後に喪失感や抑うつ感が強く現れます。心理療法やカウンセリング、同じ経験を持つ患者同士のグループセラピーは、孤独感を軽減し自己肯定感の回復に役立ちます。
義乳・再建手術
外見上の満足度を高めるために、義乳の装着や乳房再建術が選択肢となります。義乳は繊維・フォーム・シリコンなどの素材で作られ、サイズや色を個別に合わせられます。再建手術は、残存組織や自家組織・インプラントを用いて行われ、術後すぐに実施する場合と、時間を置いてから行う場合があります。
回復期のケア
創部が乾燥し癒合したら、オイルやクリームでのマッサージを毎日行い、皮膚の柔軟性を保ちます。数週間後には、胸部のサポート用ブラジャーの着用が指示されることがあります。必要に応じて、常時着用する硬めのブラや、日中のみ使用する普通のブラが選ばれます。
