化学療法AC(アドリマイシン+シクロホスファミド)の目への副作用
概要
AC化学療法は、乳がん治療に用いられるアドリマイシン(ドキソルビシン)とシクロホスファミドの併用レジメンです。手術や放射線治療後の再発予防、またはリンパ節転移が認められる場合の術前化学療法として使用されます。
目の副作用の歴史
化学療法に伴う眼科的副作用は比較的稀でしたが、治療期間が長くなり、より強力なレジメンが使用されるにつれて報告が増えています。
原因
化学療法薬はがん細胞を死滅させるために毒性がありますが、正常組織にも影響を与えることがあります。アドリマイシンは主に角膜や結膜に炎症を起こしやすく、シクロホスファミドはまれに視力低下や眼瞼結膜炎(まぶたの炎症)を引き起こすことがあります。
主な眼の副作用
- 結膜炎(いわゆる"ピンクアイ")
- 目の充血やかゆみ、痛み
- 涙目や乾燥感
- 視力のぼやけ
- 眼瞼結膜炎(まぶたの腫れと炎症)
対処法
結膜炎などの症状には、炎症を抑える点眼薬やかゆみ・痛みを和らげる薬が処方されます。白血球数が低下している患者では、感染予防のために抗生物質点眼薬が併用されることがあります。すべての症状は、治療プロトコルを熟知した眼科医または担当医の診察を受けることが重要です。
予防と注意点
眼の副作用は多くの場合一過性で、治療終了後に自然に改善しますが、治療中の不快感は無視できません。現在のところ、完全に予防する方法は確立されていません。症状が出たら速やかに医師に報告し、適切な処置を受けることが最善の対策です。
