CML(慢性骨髄性白血病)の小児における骨髄移植のリスクとは
CML(慢性骨髄性白血病)とは
CMLは血液がんの中でも比較的頻度の高いタイプで、遺伝子異常により骨髄が過剰に白血球を産生します。これらの白血球は機能が低く、正常な血小板や赤血球を押し出すため、感染症、貧血、異常出血といった症状が現れます。
骨髄移植の概要
適合ドナーが見つかれば、骨髄移植が実施されます。まずドナーから骨髄を採取し、患者には高用量の化学療法または放射線でがん細胞と既存の骨髄を破壊します。その後、採取した骨髄を静脈ラインを通じて体内に注入し、血流で骨髄に届いた細胞が新たな血小板・赤血球・白血球を産生します。
リスク(短期・長期)
- 短期的には感染症、貧血、制御不能な出血、脱毛、吐き気、皮膚障害、移植片対宿主病(GVHD)などが起こり得ます。
- 長期的には白内障、不妊、心臓・肺・腎臓の機能障害などの合併症リスクがあります。
リスク軽減策
ドナーと患者のHLA適合を慎重に行うことでGVHDのリスクを低減できます。また、移植前後の抗生物質投与や隔離により感染症を防止し、赤血球輸血で貧血を補います。白内障などの長期合併症は手術で対処可能です。
治療選択肢と検討事項
骨髄移植は必ずしも成功が保証されるわけではありません。まずは副作用が少ない薬物療法が試みられ、効果が不十分な場合に別の薬剤や最終手段として骨髄移植が検討されます。
